作画・荒川弘/原作・田中芳樹先生の作品である『アルスラーン戦記』（講談社）
心優しき王子アルスラーンは栄華を極めた国家、パルス王国で父であるアンドラゴラス王には疎ましがられ、美しき母である王妃タハミーネからもあまり愛情を受けることはなく育った。
アルスラーン王子が14歳になったとき、ルシタニアの異教徒がパルスへ侵攻してくる。
ついに初陣の時を迎えるアルスラーン。
無敗を誇っていたパルス軍が負けるわけはないと誰もが思っていた…。
国が燃えている…。
国を追われたアルスラーンの運命は？
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目次
アルスラーン戦記のあらすじは？
周りから「気弱で頼りない」と思われている心優しき王太子アルスラーンはその性格ゆえに武勇に優れた父王アンドラゴラスからは疎ましがられ、美しき母からも関心なく扱われて育ちました。
時は過ぎアルスラーン王子が14歳になった時、遠国の異教徒ルシタニアとの戦いで初陣を迎えます。
当時無敗を誇っていたパルス王国でしたが、謎の霧の出現や万騎長カーラーンの裏切りによってパルス軍は総崩れ、多くの戦死者をだし、命からがらアルスラーンと最強の武将ダリューンは共に落ち延びるのでした。
パルス軍を壊滅させて勢いに乗ったルシタニアによって、パルス国の都エクバターナも陥落してしまいます。
裏切りの武将カーラーンは軍を率い、落ち延びたアルスラーン討伐に…。
しかしアルスラーンは計略や人々の加勢によって、たった6人で1000人の軍を壊滅させ、裏切りの武将カーラーンを打ち取ることに成功します。
こうしてアルスラーン王子はパルス奪還をするべく戦っていくのです。
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アルスラーン戦記のネタバレ・その後どうなる？
アルスラーン王子は原作である小説でも漫画でもとても気弱で繊細な少年として描かれています。
パルスという国はその豊かさゆえに諸外国から侵略を受けることが多いですが、それをすべてはねのけ、無敗を誇る強国であり、奴隷制度もあります。
そんなパルス国でアルスラーンは周りから気弱で頼りない王子として王や王妃に疎ましがられて育ちなぜかどちらにも似ていないアルスラーンの出生の秘密はのちに明かされることになります。
パルス軍が陥落した後、いきのびたアルスラーンがダリューンとともに裏切りの武将カーラーンを打ち倒します。
アルスラーンはとても人の心をつかむことにたけているので、そんなアルスラーンに力を貸してくれる人がたくさん出てきます。
ミスラ神殿の女神官ファランギース、流浪の楽士ギーヴもアルスラーンの為に力を貸してくれます。
アルスラーンがパルスを奪還しようと戦っているさなか、ルシタニアの捕虜になり拷問を受けるアンドラゴラス王の前に銀色の仮面の男が現れます。
彼がルシタニア軍を手引きし、パルス国転覆をはかったのにはわけがありました。
銀色の仮面の男はヒルメス。自身をアンドラゴラス王に暗殺された先王の嫡子であり、正当な王位継承者だと声高らかに宣言するのでした。
そんなことは知らないアルスラーン王子。
のちにヒルメスと戦うことになる二人は、ペシャワール城塞にて、ついに対峙します。
アンドラゴラス王に恨みを持つヒルメスはアルスラーンに自分が味わった十数年分の苦しみを知らしめようといたぶって殺そうと決意。
戦いのさなかアルスラーンがむけた松明の炎に動きを鈍らせるヒルメス…。
どのような恨みを持たれているのかわからないアルスラーンは、駆けつけたダリューンやナルサスに問いかけますが答えてくれません。
しかしその後現れたバフマンによって状況は一変します。
「その方を殺してはならぬ！パルス王家の正統な血は途絶えてしまうぞ！！」
その場にいた全員がその一言に凍りつき、ヒルメスはその好きをついて逃げ出しました。
どういうことなのか教えてほしい…とつぶやくアルスラーン。
そこへ兵士たちがシンドゥラの数万軍勢が国境を越えてきていると報告が入ります。
アルスラーンの出生の秘密が少しづつ明らかになってきますが、アルスラーンの戦いはまだまだつづくのです。
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アルスラーン戦記を読んだ感想！
もともとは原作小説の漫画化で、最近ではアニメにもなりましたね。
アニメと漫画は話数の関係か若干異なる点もしばしば…。
原作の小説ではアルスラーンの出生の秘密は周知の事実で、わかる、わかる、と漫画では読んでしまいますね。
アルスラーンの幼少期のエピソードの中に奴隷捕虜として捕まっていた少年にアルスラーンが逃亡のため捕まってしまいますがその子をダリューンが矢で撃ち殺そうという時、アルスラーンが止め、ダリューンがとっさに矢の方向を変えるシーンがありますが、このシーンはダリューンの武人としての強さやアルスラーンの人に対する扱い方、考え方が色濃く出ていると思います。
あの1シーンだけでググッとキャラに引き込まれてしまいますね。
その後に待ち受けるアルスラーンの運命もまた、アルスラーンの人心の扱いにたけている力やダリューンの強さで切り抜けていくので、どこを読んでも引き込まれる、そんな漫画だと思います。
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