今回はあの人気漫画で4000万部以上を売り上げた「鋼の錬金術師」についてのあらすじ、ネタバレを含む感想を述べたいと思います。
鋼の錬金術師、通称ハガレンでも親しまれているこの漫画は日本だけでなく海外でもかなりの人気を誇っているものであり、特にフランスでは日本の代表的漫画として取り上げられているほどに。
その鋼の錬金術師について今回は触れようと思います。
この記事はネタバレも含みますので、
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目次
鋼の錬金術師のあらすじ!
母親を失ったことによって、人体錬成を行ったエルリック兄弟は、人体錬成の失敗により、弟のアルフォンスは全身を、兄のエドワードは片腕と片足を心理に飲み込まれ、失うはめになるところから物語は始まります。
それから数年後、エルリック兄弟は弟アルフォンスを鎧に魂だけを錬成し、兄エドワードは義手義足の錬金術師として名を馳せることとなる。それが鋼の錬金術師です。
彼らは錬金術の心理云々というよりは、元の身体へ戻るために旅をする物語であり、その道中で軍やホムンクルスなどとの事件に巻き込まれていきます。
彼らの運命はどうなるのか！？
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鋼の錬金術師のネタバレ！《ホムンクルスの親玉はホーエンハイムではない！》
中盤から徐々に顔を現すようになってきた、ホムンクルス軍団の親玉である「お父様」と呼ばれる人物がいますが、彼はエルリック兄弟の父親ではないか！？というのが読んでいてずっと思っていたことです。
恐らく読んでいたかたの半数はそう思っていたのではないでしょうか？
しかしここにきてまさかのどんでん返しを喰らうこととなりました。「お父様」と呼ばれる人物はホーエンハイムではなく、過去ホーエンハイムが生きていた時代にいたフラスコの住人、ホムンクルスだったのでした。
これにかんしてはまずわかることは不可能だったでしょう。伏線はおろか、過去の出来事について触れている部分はあったものの、それの真意については最後の最後までわかりませんでした。
結局クセルクセスの遺跡で一夜で滅びた文明というくらいしかわからず、それ以外はなにもわかりませんでした。
後半になって徐々に物語が展開していきわかるようになってきたのですが、序盤であれがホーエンハイムでないとわかった人はすくないでしょう。
むしろホーエンハイムが「お父様」であるという裏付けをする伏線が張られていたようにも思えます。
「ピナコ」に「忠告はしたぞ」という言葉から推測するに、あの場面を見ればやはりホーエンハイムがお父様であるということしか思い浮かびませんでした。
結局違ったということですが、ホーエンハイム事態はなにも悪い役柄ではなく、むしろこの世界を救おうとした一人の勇者であったということで、そんなものは最後まで見なければ決してわかりませんでした。
ともあれ、物語ではホーエンハイムはホムンクルスの親玉ではなかったということです。
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鋼の錬金術師の感想！
全部を読んでこの物語はよく練り込まれていると思わされました。何分錬金術というものに詳しいひとなど恐らくこのハガレンが出るまではいなかったでしょう。
金を作るなどは錬金術の基本であることは雑学的に知っていましたが、それ以上は知りませんでした。
ハガレンでは等価交換という言葉がよく使われていました。１あるものからは１しか生み出すことはできないと、錬金術は万能ではないと。それこそがもう深いですよね。
０から１を生み出すことはできず、それは本当に神の力であるということだとも知りました。物語の深い設定もそうですが、恋愛や兄弟の絆、そして出会う人たちとのやり取りを総合的にみてかなり緻密に練り込まれていることがわかります。
錬金術をメインの舞台とした漫画はハガレン以外にほとんど見たことがありませんが、あれほどのものを作ろうとすればそれは本当に凄いものであると言わざるを得ないでしょう。
ホムンクルスの立ち位置やそのネーミングの意味、そして能力を含めてよくここまで考えが及ぶものだなと後々に思わせられるほど洗練された物語であるのがわかります。
錬金術ひとつとってもこれほど作りこまれたものはないでしょう。実際の錬金術がどれほどのものなのか、そして資料がどれほどあったのかはわかりませんが、あれをほどんと自分で考えているとするならば天才であると言えるでしょう。
戦争や、力の意味、など考えさせられる描写もたくさんありました。イシュバールの一族に関しては仏教などに精通しているとも感じ取れました。僧という言葉が出てきていましたので、西洋が主に舞台となっているのは間違いないでしょう。
北が北極的な意味合いでロシアとの関係を匂わせている点についてもよく考えられていると思いました。
これはアニメ化もされていて、フルメタルのほうでは原作に忠実に描かれており、躍動感と臨場感が味わえる作品となっていました。
錬金術ものでこれを越える作品は恐らく今後も出てこないでしょう。
まだ読んでいない方は是非一読してみては如何でしょうか？きっとハマることは間違いありません！
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