小森みっこ先生による作品である『僕に花のメランコリー』（集英社）
雨宮花（あまみやはな）は幼いころ、夏休みに一緒に遊んだ弓弦（ゆづる）のことを忘れられずにいた。
花の母親と弓弦の母親は幼なじみで、花の母親はなくなってしまっていた。
そして弓弦の母親もまた病気で亡くなってしまうのだった。
父親の都合によって海外で暮らしていた花。
次に弓弦のところへ行ったときはもう弓弦の姿はどこにもなかった。
校二年生になった花は、街で少年たちの喧嘩に巻き込まれてしまう。
その中の一人の男の子に弓弦の面影を見た花は――。
この記事はネタバレも含みますので、
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目次
僕に花のメランコリーのあらすじは？
小さいころに母親を亡くした雨宮花（あめみやはな）は、毎年母親のお墓参りの為に、田舎を訪ねていました。
そこには地元の少年、弓弦（ゆづる）がいて、花は弓弦と遊ぶのが楽しみになっていたのです。
弓弦の母親と花の母親は友達同士で、花も弓弦に付いて、弓弦の母親が入院している病院にお見舞いに行っていました。
程なくして、弓弦の母親も病気で亡くなってしまいます。
弓弦に「ずっとそばにいる」と約束する花でしたが、父親の転勤で海外に引っ越してしまったのです。
日本に戻ってきたときには、もう弓弦の行方は分からなくなっていました。
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僕に花のメランコリーのネタバレ・その後どうなる？
高校二年生になった花は、ある日街でケンカに巻き込まれてしまいます。
そこで出会った男の子には弓弦の面影がどことなくありました。
追いかけてきた男に押され気を失ってしまった花を、弓弦に似た男の子は家に連れて帰り、休ませてあげます。
目を覚ました花は、男の子と知らない女の人がキスをしている場面を目撃してしまいました。
帰ることにした花は思いがけず、自己紹介をします。
「私、雨宮花です。覚えてませんか、花ですよ…」
そう言った花に「誰だっけ」と返す男の子。
「わかりました、変なこと言ってすみません、失礼します」と花は傷ついた様子で走って帰りました。
次の日、花の学校の特進クラスに編入してきた男の子はやはり弓弦だったのです。
すっかり変わってしまった弓弦に戸惑う花。
しかし、弓弦の荒んだ生活を送っている姿を見て、守ってあげたいと思うようになります。
ずっと花に冷たく当たっていた弓弦でしたが、少しづつ心を開きはじめるのです。
花の説得もあって林間学校へ行くことにした弓弦。
林間学校の宿泊施設で、以前盗撮犯から助けてくれた白桜女学院のルカを見かけた花は思わず追いかけました。
乗り物酔いで具合が悪くなったというルカを介抱する花。
そこへ花を探しに来た弓弦が現れ、二人は中学時代の友達で、父親から殴られるルカを弓弦が救ったことがあったというのでした。
そのことを知らない花はルカと弓弦の仲良さそうな様子を見て軽く嫉妬をしてしまうのです。
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その後、下校途中に、弓弦とルカが会っているところを目撃してしまう花。
林間学校でのキャンプファイヤーのとき、ルカは弓弦といたことを話し、花にむかって「あたし弓弦が好きなの」と告白してくるのです。
夏休みに入ると、花は家族で母親のお墓参りにやってきていました。
懐かしい気持ちでいっぱいの花は、母親の故郷を歩き回ります。
そしていつしか、弓弦が以前住んでいた家にたどり着きました。
そこには、同じように母親のお墓参りに来ていた弓弦の姿があります。
弓弦の、幼いころから抱えていた孤独を知った花は、ずっとそばにいると誓い、弓弦を抱きしめますが、弓弦は「全然足りない」と、花を強引に抱きしめキスをしました。
弓弦と一緒にいようとする花に、家族から心配しているというメールが届き、弓弦は「送ってく」と歩き出します。
宿についても、弓弦が帰っても、先ほどのキスの意味を考えてドキドキしてしまう花奈のでした。
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僕に花のメランコリーのを読んだ感想！
段々と弓弦が花に心を開いていく感じがキュンキュンしてたまらない作品です。
なんだかんだいって、花のことを大切にしているんですよね。
弓弦の妙に色気がある顔つきが好きです。
ヤンデレ属性の彼はとてもツボでした。
小森先生はキャラの表情を描くのがとても上手な人だと思います。
何より花が可愛すぎます。
読んでいる場面ごとに、ドキッとさせる顔が出てきますし、何より作風に会っていると思いました。
テンポもゆっくり過ぎず、丁寧に描いているといった印象を受けました。
４巻では弓弦のお兄さんが登場しますが、急に出てきたので驚きです。
お兄さんがいる様子が全然描かれていなかったので、何か背景にあるのかもしれないですね。
『僕に花のメランコリー』ですが、もっともっとイチャイチャしてほしいなと思いながら読んでいます。
花のおかげで柔らかくなっていく弓弦の感じがすごく好きなので、もうハラハラさせないでほしいと願うばかりです。
まだ読んだことのない人はもちろん、気になった方はぜひとも読んでみてください。
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